Crazy Alice(葉巻)レビュー
自分にぴったりのフレーバープロファイルを見つけるのは難しくありません。シガー市場には最高のスモークが豊富に揃っています。
ただ、すべてのシガーが心地よさを追求して作られているわけではありません。
ごく一部のシガーは、忘れられない刺激的な体験を味わわせてくれるはずです。
今回は、あなたの好みに合う最良のシガーとして Crazy Alice をご紹介します。
シガー業界に少しでも関わったことがあれば、Deadwood ブランドの名前を一度は耳にしたことがあるでしょう。
Deadwood が Drew Estate の古参ブランドのひとつで、実は Drew Estate と Deadwood Tobacco Co. のパートナーシップから生まれたことは、意外と知られていないかもしれません。
Drew Estate 創業者の Jonathan Drew は、独創的なプレミアムシガーを展開していたため、創業当初はなかなかビジネスパートナーを見つけるのに苦労しました。

何ヶ月も探し続けた末、協力してくれると手を挙げた14店舗のうちのひとつが Deadwood Tobacco Co. でした。そこから歴史が動き始めます。
その後、Deadwood シガーは爆発的な人気を獲得し、今ではタバコ業界の中でも圧倒的な存在感を誇るブランドとなりました。
Deadwood シガーはどんどん入手困難になっています。卓越した技術を要するため、一本一本の製造に時間がかかるのです。

今回は、このクラシックなシガーの特徴と、一本で「家のような安らぎ」を感じさせてくれる理由を探っていきます。
それでは始めましょう。
1. Crazy Alice シガーの価格と評価
価格:1本 $7.60、10本入りボックス $60.80(Serious Cigarsより)
評価:4.6
2. Crazy Alice シガーのスペック
色:ダークブラウン
サイズ:4 × 52
ストレングス:ミディアム〜フル
長さ:4インチ
ラッパー:マデューロ
リングゲージ:52
シェイプ:フィグラド
バインダー:メーカー非公開
ラッパーの色調:マデューロ
原産国:ニカラグア
フィラー:メーカー非公開
3. Crazy Alice シガーのレビュー
Deadwood Tobacco Co. の Crazy Alice は、シガーの名前だけで判断してはいけないことを教えてくれます。プレミアムシガーも、見た目だけで決めてはいけないのと同じです。
「Crazy」という名前とは裏腹に、Crazy Alice は4×52の美しいフィグラドで、フレーバーがぎっしり詰まっています。
この100%ニカラグア産ピューロには、Drew Estate 独自のコンディショニング工程を経たプレミアム葉だけが使われています。

Crazy Alice は登場して間もなく、瞬く間に人気を集めました。
フィグラドの形状は、シガー業界でもかなり珍しい存在です。円筒形の三角、あるいはコーンのようなフォルムです。
マデューロラッパーはコネチカット産のブロードリーフで、ニカラグアで仕上げられています。
インフューズドシガーと謳われていますが、実際にはアロマティックなタバコによるフレーバー強化が施されています。
つまり、いわゆるフレーバー添加やインフューズドではありません。
ミディアム〜フルボディで「とびきり」美味しく、深みのある複雑なフレーバーが楽しめるこのシガーは、フレーバー系好きの方の味覚を刺激し、土やドライフルーツ、深煎りコーヒー豆、チョコレート、ペッパーといった繊細なノートが五感に響きます。
4. Crazy Alice シガーの外観と質感
ボックスには短めのロブストが10本収まります。箱自体もかなり雰囲気があります。
トップにはトランプとスカルが描かれ、深いバーガンディーカラーで仕上げられています。
ボックスに付属するヒュミドールもセットを引き立てる素敵なアクセントだと思います。

Drew Estate の人気サイズ「Nasty」も、テーパードヘッドと独特なフィグラド形状が特徴です。
Deadwood Tobacco Co. の Crazy Alice シガーは、従来の巻き方やブレンドの常識を打ち破る複雑なスモークです。
この個性的で存在感のある(4×52)フィグラドは、ニカラグアの名門 Drew Estate 工場でハンドメイドされ、極めて黒くオイリーなマデューロラッパーと、エキゾチックでアロマティックな葉がシガー本来の甘みを際立たせています。

5. Crazy Alice シガーのフレーバー
着火前
Crazy Alice の葉はシガーのフットをしっかり包み込んでいます。最初のひと吸いでスティックの甘みが感じられるはずです。
甘みが強すぎて気になる方もいるかもしれませんが、先端が鋭く尖っているので、煙がダイレクトに唇に届きます。

ダークタバコがぎっしり詰まっているので、チョコレートやレザーのノートがすぐに立ち上がります。
さらに、土っぽいタバコの風味が甘さを絶妙に引き締めて、シガーの味わいを一段上へと導きます。
序盤
序盤で先端の甘みは徐々に消えていきます。甘いスティックが好みの方には少し物足りなく感じるかもしれません。
ただ、序盤からしっかりとした土、ココア、レザーのフレーバーが出ているので、甘みが消えても驚きはないでしょう。

とはいえ、この美味しいシガーの作りに関しては、もう少し改善の余地がありそうです。
バーンがやや不均一になることがあるので、時々タッチアップが必要かもしれません。
フレーバー面では、アロマティックな特性がスムーズなドローを生み出し、初心者からベテランまで楽しめる一本です。
中盤
中盤ではフレーバーの構成自体は大きく変わりません。
ただ、キャラクターがより際立ち、ミディアム〜フルボディの味わいへと深まります。

力強い土、ココア、レザーのノートと芳醇な甘みが絶妙に融合し、最後まで惹きつけられます。
終盤
終盤に近づくにつれ、Crazy Alice は一層熱を帯びてきます。ただ、このあたりからフレーバープロファイルが本領を発揮します。
ヒッコリーの香りがじわじわと現れ、全体の味わいに溶け込んできます。

一般的に、シガー一本の喫煙時間は45分から1時間ほどです。
甘みがありつつ、プレミアムシガーらしいクラシックな味わいを求めるなら、間違いなくおすすめの一本です。
最後の一服
このレビューが、優れたシガーについての疑問解消に少しでも役立てば幸いです。
最近はサプライチェーンの問題で、Crazy Alice や Sweet Jane、Leather Rose、Fat Bottom Betty などの入手が難しくなっています。
とはいえ、もしボックスで手に入る機会があれば、ぜひまとめて購入することを強くおすすめします。Crazy Alice の体験は、きっと忘れられないものになるでしょう。
関連情報:
よくある質問
Crazy Alice シガーはどんな味わいですか?
フレーバー系のシガーが好きな方なら、Crazy Alice のミディアム〜フルボディのプロファイルに複雑で濃厚、そして繊細なフレーバーを感じるはずです。土やドライフルーツ、深煎りコーヒー豆、ココア、ペッパーといった絶妙なノートが重なり合い、五感を刺激しながら口元を楽しませてくれます。
Crazy Alice シガーはどこで作られていますか?
Drew Estate が Deadwood Crazy Alice シガーをニカラグア・エステリでハンドメイドで仕上げています。マデューロラッパーは深みのある黒色とオイリーな質感が特徴で、ニカラグア産のバインダーとフィラーも上質な葉が使われています。
Fat Bottom Betty シガーは美味しいですか?
はい、Fat Bottom Betty は力強く濃厚なブレンドで、ミディアム〜フルボディのしっかりした味わいと満足感のあるフィニッシュが魅力です。食後の一服や、濃い味わいを好む方の日常使いにもぴったりです。
Sweet Jane シガーは良いシガーですか?
Sweet Jane のフレーバープロファイルは、シンプルに甘くてマイルドです。普段あまりシガーを吸わない方や、初めての方にも軽やかで楽しみやすい一本だと思います。