あとで吸うための葉巻の消し方:4つの方法
映画などでよく見かけるシーンかもしれませんが、シガーを吸い終わった後、灰皿で無理やり押し消すのはやめましょう。せっかく手間ひまかけて作られたシガーに対して、粗雑で感謝のない態度に見えてしまいます。

シガーは、吸うのをやめて灰皿に置いておけば自然と消えていきます。ただし、完全に燃え尽きるまで放置するのは避けてください。吸う時間に合わせてシガーを選ぶのが基本ですが、どうしても途中でやめなければならないこともありますよね。そんな時、残りのシガーを捨てたくない場合もあるでしょう。
そんな時は、あまり気にしすぎなくても大丈夫です。私たちがしっかりサポートします。このページでは、そのためのコツを詳しくまとめました。
それでは始めましょう。
1. シガーを消すタイミングは?
シガーをいつ消すのがマナーか、愛好家の間でも意見が分かれるポイントです。持ち方についても議論がありますが、多くの方は「最後まで吸い切るのは行儀が悪い」と考えています。一般的には、シガーの残りが2〜4インチ(約5〜10cm)ほどになったら風味を十分に楽しんだと思えば、そのまま自然に消えるのを待っても問題ありません。
途中で休憩したい場合は、早めに吸うのをやめて後で再開しても大丈夫です。ただし、30分以上放置してから灰皿に戻すのは避けましょう。

2.シガーを後で吸うための消し方は?
シガーを吸い終えたら、正しく安全に消すことが大切です。シガーは基本的に自然に消えるものなので、無理に消そうとしなくても大丈夫。シガー用の灰皿は、自然に消えるまで安全に置いておくためのものです。
a. 灰皿に置く
一番おすすめなのは、灰皿にそっと置いて自然に消えるのを待つ方法です。パフをやめれば、数分で火は消えていきます。

シガー好きなら、途中で一度置くことは誰でも経験するものです。「後でまた吸いたい時はどうしたらいい?」と疑問に思った方へ、ポイントをまとめました。
- 灰皿で自然に燃え尽きるのを待つ。
- 灰のラインから少し先でシガーをカットする。
- 密閉できるチューブケースやフリーザーバッグ、もしくはシガーのチューブに入れる。
- ヒュミドールには絶対に戻さないこと。
この方法でも、シガーの保存は48時間が限界です。その間に吸えば「まあまあ」ですが、風味はかなり落ちてしまいます。せっかくの美味しさが台無しになるので、正直あまりおすすめはできません。
b. ヒュミドールで保存
別の方法として、途中まで吸ったシガーを後日楽しむためにヒュミドールを使うやり方もあります。ヒュミドールに入れる前に、ビニール袋やアルミホイルで包んでおくと良いでしょう。ヒュミドールがない場合でも、湿度を保つのに役立ちます。

c. シガースナッファー
シガースナッファーは、内側にリブがついた円筒状のチューブです。未燃焼のタバコ部分を圧縮して空気を遮断し、シガーの内外で密閉状態を作ります。こうすれば、また後で吸いたいシガーも簡単に消せます。フット(足元)を下にしてスナッファーの口にシガーを入れ、軽く押し込むだけです。
スナッファーとシガーチューブを組み合わせた商品もあり、消火と鮮度保持の両方に役立ちます。

d. 水の入ったグラス
この方法は本当に時間がない時だけにしてください。燃えているシガーを水のグラスに浸せば、完全に消すことができます。
3. 消した後のシガーはどれくらい持つ?
正しくヒュミドールやビニール袋で保存すれば、消した後でも数週間は持ちます。ただし、保存状態が悪いと数日で乾燥し、風味も失われてしまいます。
4. シガーを後で楽しむための保存方法は?
ヒュミドールに再び入れるのはやめてください。これはとても大事なポイントです。他のシガーやヒュミドール自体が台無しになります。もうひとつ大切なのは、再点火しても美味しく吸えると確信できるシガーだけを保存することです。

a. カットしてガス抜き
タールやオイルが未燃焼の部分に移らないよう、燃えた部分より1/4インチ(約6mm)後ろでカットします。新鮮なタバコ部分を残すことで、シガー本来の味わいを保てます。カットには、バックストップのないギロチンカッターが理想的です。最後に1〜2回息を吹き込んで、葉の間に煙が残っていないか確認しましょう。
b. 半分吸ったシガーの保存
もう一度言いますが、途中まで吸ったシガーはヒュミドールに入れないでください。ジップロックやシガーチューブでの保存がおすすめです。どこに保管する場合でも、湿度は70%前後をキープしましょう。Bovedaパックはトラベルヒュミドールやジップロックとの相性も抜群です。未吸のシガーもこの方法でOKです。

c. できるだけ早く吸い切る
途中まで吸ったシガーは、できれば数日以内に吸い切るのがベストです。その理由はシンプルで、長葉のタバコに煙が染み込むことで、点火後しばらくするとシガーの風味が変わってしまうからです。
その結果、ブレンド本来のバランスや個性もどんどん変化します。どれくらい早く乾燥するかも、再点火までの目安になります。

5. 一度消えたシガーを再び吸うには?
シガーが自然消火してから再点火する場合、たとえ20分以内でも「パージ(ガス抜き)」が必要です。
- もう一度吸う前に、しっかりガス抜きをしましょう。
- 時間が経つことで発生した雑味や不純物をパージで取り除くことが大切です。そうすることで、また気持ちよく美味しく吸えます。
- シガーを親指と指で持ち、息を吹き込んでから再点火してください。
- 最後までしっかりシガーを持って、
- 唇に軽く当てます。
- シガーに直接火が当たらないよう、トーチライターの炎をそっと近づけます。
- シガーに優しく息を吹き込みながら、炎がまっすぐ戻るまで続けます。
これで、消火中に発生したガスを抜くことができ、苦味が和らぎ新鮮な酸素が入ります。
まとめ
シガーは本来、一度で吸い切るのが理想ですが、途中でやめる場合も丁寧に消せば後で楽しめます。シガーを自然に消火させたら、灰のラインから約1cm先でカットしましょう。ヒュミドールに戻すと他のシガーに香りが移るので、代わりに密閉できるビニール袋などに入れて保存してください。できれば24時間以内に吸い切るのがベストです。48時間以上経つと、風味が落ちてしまうことが多いです。
シガーが消えてしまった場合は、最後の1cmほどをカットして再点火すればまた楽しめます。ただし、押しつぶして消した場合はタバコ葉が崩れてしまい、再点火は難しくなります。
どうぞ、シガーライフを楽しんでください。