乾いた葉巻を素早く直す方法
毎日のように、シガー愛好家から「環境にもよるけれど、シガーはどれくらい保存できるの?」という質問が寄せられます。
今日は、シガーが早く乾燥してしまう、あるいは時間がかかる状況や要因についてまとめてみます。このブログ記事で、その疑問にできる限り丁寧に答えていきます。
まず大前提として、すべては環境次第です。シガーの寿命は周囲の状況によって決まります。特に湿度は、シガーにとって最も重要な要素です。
適切な環境下であれば、良質なシガーは「吸える状態」で半永久的に持ちます。ただし、それが「美味しくなくなる」という意味ではありません。一方で、悪い環境だとわずか1週間でダメになることもあります。
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
電子ヒュミドールや通常のヒュミドール、冷蔵庫などを使えば、乾燥したシガーも復活させることができます。
シガーが乾燥するまでにどれくらい時間がかかるか
この質問に正確に答えるなら、部屋の相対湿度(RH)が決定的な要因なので、はっきりとした答えはありません。
実際のところ、場所や周囲の状況によって大きく変わります。例えば、ヒュミドールから取り出して非常に暖かく乾燥した部屋やエアコンの効いた空間に置けば、1時間ほどで乾燥することもあります。屋外で強い風や直射日光が当たる場合も、すぐに乾いてしまいます。

ただし、シガーのセロファンを外したかどうかによっても変わりますが、通常は1日程度、もしくは24時間ほどは新鮮さを保てます。摂氏21度・湿度70%で保管していれば、シガーは乾燥しません。暖かく風の強い場所や日差しの強い場所でヒュミドールの外に置くと、1時間から数時間、あるいは1日で乾燥することも。保管環境によって乾燥の速度は異なります。乾燥した気候や冬場は特に注意が必要です。
最初にヒュミドールで適切な湿度を保った状態なら、加湿器の補充をせず放置しても乾燥まで数週間かかることがあります。一方、机やリビングテーブルなどにセロファンも付けずに放置すれば、数日で乾燥してしまうことも。
ヒュミドールを使っている方なら、冬場は夏より加湿剤の補充頻度が高くなることは常識でしょう。カリブ海地域では冬でもRHが60%を下回ることはほとんどありませんが、中央ヨーロッパでは30%まで下がることも珍しくありません。周囲の湿度によって、シガーの乾燥速度も自然と変わります。
ショートフィラーとロングフィラーのシガー
シガーの主成分はタバコと水分です。シガーの葉はしっかりと加湿されています。良質な手巻きシガーには適度な水分が不可欠で、吸う直前まで保つ必要があります。乾燥すると、シガーの一貫性や風味、構造が損なわれます。加湿しすぎても同じような問題が起こります。
プレミアムシガーやロングフィラー、そしてショートフィラー(乾燥葉巻)との違いもここで押さえておきましょう。ショートフィラーは刻みタバコを使った機械巻きで、ヒュミドール保管は不要です。ロングフィラーは、湿ったままの葉を手で巻いて作ります。ロングフィラーは、湿度を保つために高品質なヒュミドールでの管理が必要です。ヒュミドールでどれくらい持つかは、他の記事も参考にしてください。

ロングフィラー(プレミアムシガー)と、いわゆるショートフィラー(乾燥葉巻)の違いも考慮しましょう。
ショートフィラーは、刻みタバコを機械で巻いて作られます。ヒュミドールで保管する必要はありません。ロングフィラーは、葉が湿っている状態で手巻きされます。乾燥してしまうと葉が割れてしまうためです。タバコの精油分が抜けてしまい、風味も失われるので、一定の水分を保つことが大切です。
シガーをパッケージから出してどれくらい保管できるか
「袋から出してどれくらい持つ?」という質問もよく聞かれます。ここで詳しく説明します。
そもそも、なぜ袋の外で保管する必要があるのでしょうか?
密封袋はシガーにとって最高の味方です。コロラドのような乾燥した気候では、これ以上乾燥した環境はなかなかありません。
とはいえ、何らかの理由で袋に入れて保管できない場合、どれくらい持つのでしょうか?
シガーは乾燥した空気に触れるとすぐに乾き始めますが、品質への影響が現れるまでには少し時間があります。1〜2時間ほど胸ポケットに入れて持ち歩く程度なら、特に問題はありません。
ただし、夜通し放置すると、購入時の味わいとは全く違う煙になります。乾燥したシガーは燃焼が速くなり、苦味や雑味が強くなります。シガーにとって湿度、つまり水分は欠かせません。
タバコは熱帯地域から遥々運ばれてきているので、乾燥した気候は大の苦手です。地元産のシガーがないのも納得ですね。きちんと管理して吸えば、シガーはその分だけ美味しく応えてくれます。
シガーに最適な保管環境
湿度70%、温度21度が理想ですが、湿度65〜72%、温度18〜25度でも十分適しています。季節や気候によって変動は避けられませんが、できるだけ安定させることが大切です。
だからこそ、シガーを集め始めるなら、良質なヒュミドールへの投資が欠かせません。

ヒュミドールがない場合でも、簡単な方法で温度と湿度を一定に保つことはできます。湿度パックや加湿剤があれば、密閉したタッパーやジップロックでもシガーの保管は可能です。
旅行中のシガーの持ち運び方
旅行にシガーを持参する際は、物理的なダメージや乾燥から守る必要があります。トラベルヒュミドールや電気式ヒュミドールが理想的です。箱やセロファン包装だけでは新鮮さは保てません。ネットで注文したシガーも、数週間の輸送で水分が抜けてしまっていることが多いです。
小型で、ブリーフケースや機内持ち込みのバッグにもすっきり収まるものもたくさんあります。携帯用ヒュミドールだけでは足りない場合もあります。そんな時は、チュボスやシガーケースの利用が最適です。

シガーは製造後、12〜15%ほどの水分を含んでいます。低温下では、この水分が安定した燃焼をもたらします。また、タバコの糖分や精油分が煙と混ざり合い、メーカーが意図した豊かな味わいや繊細なニュアンス、上品な香りが楽しめます。
もし、しばらく理想的な環境を外れていたシガーでも、再加湿は可能です。ヒュミドールなど十分な湿度のある環境にゆっくり戻せば、数週間〜数ヶ月かけて復活します。ポイントは、乾燥したシガーには徐々に湿度を与えること。急激な加湿はシガーにショックを与えてしまいます。
乾燥したシガーの見分け方
- 外観:シガーの包装がくすんでいたり、変色していたり、触ると割れやすいことがあります。
- 手触り:弾力がなく、固くて紙のような感触になることも。
- 燃焼:燃えムラが出やすく、煙が熱くて刺激的になりがちです。
- 喫味:吸いづらかったり、ドローが軽すぎて物足りなさを感じます。
乾燥したシガーを素早く復活させる方法
- 乾燥したシガーは、湿度70%のヒュミドールですぐに回復させることができます。
- シガー用の加湿パックを使うのも、乾燥したシガーの応急処置として有効です。
乾燥したシガーは吸えるのか
いいえ。乾燥したシガーは非常に苦く、喉を刺すような風味になります。そのため、乾燥したシガーを吸うのはおすすめできません。もしかすると、乾燥したシガーは吸えるのか、と思うかもしれませんが。

9. 乾燥したシガーは復活できるのか
シガーを保管する場合は湿度70%にコントロールされたヒュミドールや加湿キットを使うことで、徐々に湿度を戻し、より良い喫煙体験ができます。
10. 乾燥したシガーは救えるのか
乾燥したシガーも保存は可能ですが、非常にもろくなりやすいので、できるだけ湿度を保ちヒュミドールで管理するのがベストです。
11. 乾燥したシガーに再加湿はできるのか
はい、再加湿用のバッグや湿度70%のヒュミドールを使えば乾燥したシガーに湿度を戻せます。
a. 乾燥したシガーを加湿するのにどれくらい時間がかかるか
通常は数週間ほどかけてじっくり加湿しますので、焦らずに気長に待つことが大切です。

12. 乾燥しきったシガーは復活できるのか
はい、乾燥したシガーでも回復は可能で、湿度70%のヒュミドールや再加湿液を使ってリハイドレートできます。
13. 乾燥したシガーを再加湿できるか
はい、乾燥したシガーも回復は可能で、湿度70%のヒュミドールや再加湿液を使って加湿できます。
ただし、味わいはおそらく元の状態より落ちてしまうでしょう。
14. シガーが乾燥しすぎるとどうなるか
乾燥しすぎたシガーは苦味の強いフレーバーになり、燃焼も早くなります。また、ラッパーが特に割れやすく、硬くて弾力がなく感じられます。

15. ドライボックスとは何か
ドライラッパーはシガーの余分な湿気を抜いて湿度を下げるために使われ、特に湿度が高すぎるシガーには重要な工程です。
16. 湿ったシガーを乾かす方法
湿ったシガーは乾燥した場所に置き、扇風機を回してできるだけ早く湿度を下げます。ただし、直射日光には当てないように注意しましょう。過乾燥を防ぐためにも、定期的にシガーの状態を確認することが大切です。
まとめ
乾燥したシガーは味が非常に悪くなるため、吸うべきではありません。シガーはヒュミドールで保管し、もし乾燥してしまった場合でも、ヒュミドールや再加湿バッグで湿度を戻すことができます。
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