Trinidad Espíritu Series No.1 Belicoso レビュー
Altadis U.S.A.がこれまで手掛けてきた中でも、今回の製品は最も優れた取り組みのひとつです。同社は以前にもノンキューバンのTrinidadブランドを展開してきましたが、今回は特に評価されています。
長年にわたり多数のリリースがありました。過去10年ではTrinidad Paradox、Trinidad Lost Blends、Trinidad Santiagoなどが登場しています。ただ、こうしたリリースが続く中でも、Altadis U.S.A.はTrinidadを主に背景的なブランドとして位置付けています。
2019年にAltadis U.S.A.がTrinidad Espirituラインを発表したことで、状況は大きく変わりました。2019年のIPCPRトレードショー直前、Altadis U.S.A.はTrinidad Espirituのローンチを大きく後押ししました。
Altadisのラファエル・ノダルと、ニカラグアのA.J. Fernandezがこのプロジェクトで協力しています。
Trinidad Espirituのリリースは、ブランドがキューバで誕生してから50周年にあたります。他のキューバ由来製品と同様、Altadis U.S.A.はAJ Fernandezと共同でTrinidad Espirituを開発しました。
キューバやドミニカ共和国のTrinidadのルーツを讃え、カリブ海をモチーフにしたパッケージデザインが採用され、よりモダンな雰囲気に仕上がっています。

このベリコソには「Series No. 1」と記されたセカンドバンドが巻かれています。
各シリーズごとに個性的なブレンドが用意されていますが、今回のシリーズは何よりもニカラグア産にこだわっています。ラッパーはFernandezのクリオージョ’98とスマトラのクロスです。
最初の一服から、ドライブルーベリー、イチジク、レーズン、デーツの濃厚なアロマが広がります。全体がまとまり、カリフォルニアのカベルネを思わせるジャミーなフィニッシュと、肉厚で旨みのある余韻が楽しめます。

今日はTrinidad Espíritu Series No. 1 ベリコソのレビューをお届けします。
それでは始めましょう。
1. 価格&評価
価格: $10.71
評価:88
2. 展開サイズ&価格
ロブスト(5 x 52)MSRP $9.90
トロ(6 x 52)MSRP $10.15
マグナム(6 x 60)MSRP $10.65
ベリコソ(6 1/8 x 52)MSRP $10.40
フンダドール(イベント限定)(7 1/2 x 40)MSRP $11.00
3. スペック
ランク:12
評価:94
製造元:Tabacalera A.J. Fernandez Cigars
工場所在地:ニカラグア
サイズ:6 1/8インチ × 52リングゲージ
フィラー:ニカラグア
バインダー:ニカラグア
ラッパー:ニカラグア
ストレングス:ミディアム〜フル
4. Trinidad Espíritu Series No. 1 ベリコソ シガーレビュー
Trinidad Espiritu Series No. 1の味わいは複雑すぎるわけではありませんが、しっかりと多彩な要素が詰まっています。
中盤に差し掛かると、スパイスが穏やかになり、甘みが加わって全体のバランスが良くなっていきます。
終盤には、焦げたウッドややや強めの苦味が現れ、アニスの繊細なノートが余韻を明るく彩ります。

シガーのちょうど半分ほど吸ったあたりで“スイートスポット”に到達。スパイスの強さとクリーミーな繊細さが絶妙に調和する瞬間です。
Trinidad Espiritu Series No. 1は、ほとんどの時間でボディ・ストレングスともミディアムレベルですが、最初の1/3はややミディアム〜フル寄りの深い味わいです。
最初から最後までドローは良好で、灰は約1.25インチごとにしっかりと保持され、バーンラインは鋭く美しいです。
Trinidad Espiritu Series No. 1 トロは、強さ・ボディともにちょうど中間のミディアムです。強度の変化はあまり感じませんでした。

一方で、ストレングスとボディが互いにバランスよく補い合い、どちらかが突出することはありません。
総じて、Trinidad Espiritu Series No. 1 トロはミディアムボディの味わいで、十分に満足できる一本でした。
複雑さは控えめですが、時折感じるハチミツのような甘いニュアンスが魅力です。第2部の後半で少しバーンに乱れが出るまでは、ゆっくりと穏やかな燃焼が続きました。

灰はやや緩く、頻繁に落ちることもありました。どんな時間帯でも楽しめる良いシガーを探しているなら、5ドルの価値は十分あります。私の評価は90点です。
5. 見た目&質感
シガーのパッケージは、1960年代ハバナの街並みや建物からインスピレーションを得た鮮やかなトロピカルアートで、キューバらしいカラフルな文化を表現しています。
スティックは、ほんのりオイリーな艶があり、滑らかでシルキーな手触りです。
ミディアムダークブラウンのリーフラッパーには、やや盛り上がった葉脈が見られ、キャラメル色がかった部分もあります。

見た目だけだと、指で転がしたときに少しザラついた質感が意外に感じられます。
とはいえ、指先には心地よいオイル分がしっかり感じられます。
メインバンドにはTrinidadの象徴的なロゴが大きくあしらわれています。
両サイドにはカリブ海の雰囲気を取り入れた濃い青のスクエアと豊かなデザインパレットが使われ、ゴールド箔で彩られています。

セカンドバンドには「Espiritu」の名前が刻まれています。上下には細いゴールドのストライプが大きなブルーの帯を囲み、縁取りもトロピカルなアクセントが効いていて、派手すぎず絶妙なデザインです。
さて、見た目の美しさだけでなく、吸い心地も同じくらい楽しめたのでしょうか。着火前のドローから見ていきましょう。
6. フレーバー
着火前
フットの香りはラッパーよりも濃厚でアーシー、納屋のような香りが強く感じられます。ラッパーは土、ストーンフルーツ、控えめなスパイスが中心です。
ストレートカットでキャップを外し、冷たいまま長めに何度かドローすると、最初のフレーバーの予兆がしっかりと感じられ、引き具合も完璧でした。

唇にはしっかりとしたスパイス感が残り、甘いレザーやマイルドなペッパーのニュアンスもありました。
ファーストサード
着火するとすぐに、濃厚でクリーミーな煙が空気を満たします。数回吸ううちに、Trinidad Espiritu Series No. 1のレッドペッパーの強いスパイスがミディアムレベルまで落ち着きます。
その後、ナッツやアーシーなノートが加わり、最初にラッパーから感じた納屋の香りと相まって心地よい味わいになります。

セカンドサード
セカンドサードに進むと、ドライフルーツのノートや濃厚なシダーが現れ、味わいにほのかな甘みが加わります。
レトロヘイルでは、自然なバニラクリームの滴りが感じられました。
それでも、このシガーはスパイスが主役。軽めのベーキングスパイスとペッパースパイスが加わり、ライトスモーカーにもヘビースモーカーにも面白いコントラストを与えています。

ファイナルサード
最終サードでもスパイシーさは残っていますが、ペッパーは控えめになり、アーシーで熟成したウッドノートやシトラスの皮のニュアンスが前面に出てきます。
半インチほど進むと、スパイシーなパプリカが煙に絡み、鼻から抜ける際にチャーやビター感も加わります。
終盤は十分なフレーバーの変化があり、最初や中盤ほどの盛り上がりには届かないものの、最後まで飽きずに楽しめました。

7. 灰&バーン
Trinidad Espiritu Series No. 1 トロは、バーンラインに少しギザギザした箇所が見られました。
このシガーは、バーンライン自体は真っ直ぐだったものの、途中で何度かタッチアップが必要でした。灰は淡いグレーで軽やかにまとまります。

途中で少し灰がほろほろと崩れる場面もあり、アッシュの締まりはそれほど強くありません。ただ、Espiritu Series No. 1は常に理想的な温度とペースで燃え続けていました。
Trinidad Espiritu Series No. 1 Toroのドローはかなり優秀です。抵抗感と開放感のバランスが絶妙で、気持ちよくパフできるシガーだと思います。
最後の一服
正直、Altadis U.S.A.がTrinidadブランドにしっかりと力を入れてくれたのは嬉しいですし、Espiritu Series No. 1へのアプローチも好印象です。Toroサイズを吸ってみて、まさに「二つの顔を持つシガー」だと感じました。
Espiritu Series No. 1には、スパイスのニュアンスとほのかな甘みが絶妙に調和しています。伝統的なキューバブランドにモダンな雰囲気を加えていますが、愛好家ならしっかりヴィンテージ感も味わえるブレンドです。
序盤はかなりポテンシャルを感じましたが、後半にかけて苦味が強くなり、全体の楽しさが少し損なわれた印象です。
とはいえ、全体的にはポジティブな体験だったと思います。ただ、価格が約10ドルということもあり、まずはサンプルで試してみるのがおすすめです。
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よくある質問
Trinidad Espiritu Series No 1の評価はどのくらいですか?
1は、100点満点中94点という高評価を獲得し、2023年のトップ25シガーのひとつに選ばれました。評価コメントには「最初の一服から、凝縮されたドライブルーベリー、イチジク、レーズン、デーツのノートが感じられる」と記載されています。全体がまとまり、カリフォルニアのカベルネを思わせるジャミーなフィニッシュと、肉厚で旨みのある余韻に仕上がっています。
Trinidad Espirituシガーは誰が作っていますか?
新作のTrinidadは、A.J. Fernandezによってニカラグアで製造されています。これは、FernandezとAltadisの製品責任者ラファエル・ノダルとのパートナーシップによるものです。シガーの強さはミディアムからフルボディを狙って作られています。
Trinidad Espiritu Series 1と2の違いは何ですか?
Espiritu No. 1はニカラグア産のピューロですが、No. 2はラッパーとフィラーが異なります。